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サウナ

音響サウナで“全身がととのう”。そらともりが提案する新感覚の「音のととのい」体験【サウナスイート】

  • 2025.10.06
  • 2025.10.13
音響サウナで“全身がととのう”。そらともりが提案する新感覚の「音のととのい」体験【サウナスイート】
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サウナで“音に包まれる

そんな体験をしたことはありますか?
東道後そらともりのサウナは、WHITELIGHT監修の立体音響が身体を包み込み、熱と湿度、そして音がシンクロすることで、自律神経を整える新しい「音のととのい」を生み出します。

施設コンセプトである「気養生」を、日々体現するため、その施設作りに不可欠な要素が音楽です。
今回はサウナを主題に、音楽をどのように取り込んできたかをご紹介します。

本記事がおすすめな方
  • サウナスイート宿泊をご検討されている方
  • 「音」「空間」「デザイン」に興味のある方
  • サウナ好きな方

音響サウナで“全身がととのう”。そらともりが提案する新感覚の「音のととのい」体験

“静けさ”の中に潜むリズム

サウナスイート135『ARCH』

サウナと音楽
一見、遠うようでいて、実はとても近い関係にあります。

かつて多くのサウナ室にはテレビが設置され、その時間を“気を紛らわすためのもの”として過ごす方も多かったのではないでしょうか。

しかし私たち東道後のそらともりでは、以前まで設置していたテレビをあえて撤去し、現在は音楽だけの空間へと切り替えました。

サウナといえば、多くの方が「静寂」を思い浮かべるでしょう。
けれども本当の静けさとは、音がないことではなく、余分な音がないこと

サウナの中で耳を澄ませると、以下の音が聴こえてきます。

・ストーブの唸り音
・ロウリュの蒸気音
・呼吸の音
・ベンチの軋む音

私たちは、その一つひとつの“音”の奥に、心と身体を整えるためのリズムが潜んでいると確信しています。

サウナに「音」を取り入れるという発想

サウナという静寂の空間
そこには、確かに“リズム”が存在しています。

そのことに気づくきっかけとなったのは、サウナ音楽家・とくさしけんご氏との出会いでした。

サウナブームの火付け役のひとつとも言われるドラマ『サ道』。
その印象的なテーマ音楽を手がけたのが、とくさしけんご氏です。

作曲家。『MUSIC FOR SAUNA』シリーズ、テレビ東京 ドラマ『サ道』劇伴、ディスクユニオン「新・クラシック セレクション」シリーズ監修・執筆の他、TV、CM、ゲーム、映像、展示などのための音楽多数。第20回日本現代音楽協会作曲新人賞、第10回東京国際室内楽作曲コンクール第一位受賞

“サウナ音楽”というジャンルを切り拓いた、まさに第一人者といえる存在。

彼の音楽には、ロウリュの蒸気音や水のゆらぎ、ストーブの鳴る音など、サウナが持つ自然な音の要素が美しく溶け込んでいます。

その世界観は、そらともりの施設コンセプト「気養生」と深く共鳴していました。

感銘を受けた私は2024年、新設の客室「サウナスイート」で流すオリジナル楽曲の制作依頼をとくさしけんご氏に依頼し、『MUSIC FOR SORATOMORI』を制作いただくことになりました。

目指した全身で「音を浴びる」仕組み

とくさしけんご×WHITELIGHTが生み出す空間音響

2024年に新設した新客室、サウナスイート。
このサウナは、ただスピーカーを設置して、音楽を流しているわけではありません。

私たちは、音響プロデュースの第一人者である WHITELIGHT に依頼し、“サウナでありながらもライブ会場のような臨場感”を持つ音響体験を実現しました。

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【公式】東道後のそらともり(@h_soratomori)がシェアした投稿

機器の選定から最終チューニングに至るまで、音の粒立ちや余韻、そして空間との響き合いを徹底的に追求。

低音域を豊かに再現するウーファーも導入し、音が耳だけでなく全身で感じられるよう設計しています。

私たちが日常生活の中で、裸で音を浴びる瞬間はほとんどありません。
サウナスイートでは、その希少な体験が叶います。

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流れる音楽は、サウナ音楽家 とくさしけんご氏 が本施設のために制作したオリジナル楽曲、『MUSIC FOR SORATOMORI』

瀬戸内海の波音や日尾山の風音など、愛媛の自然を実際に録音し、それらの音が楽曲の随所に息づいています。

静けさの中に響く旋律、美しい音の余韻、そして身体の内側まで届くような振動。
それは、音と熱と呼吸がひとつになる、まったく新しいサウナ体験です。

音が“ととのい”にもたらす効果

自律神経と音の関係

「音楽が自律神経を整える」という主張には、心拍変動(HRV: Heart Rate Variability)を中心とした生理指標での実験的研究が基盤となっています。

たとえば、システマティックレビューでは、“音楽刺激が副交感神経活動を高め、HRVを増加させる傾向がある”との報告がなされています。PubMed

また、別のレビューでは、心血管系に対する音楽介入は「HRVの改善」「血圧抑制」「ストレスの軽減」などの効果が示唆されており、健康維持への非薬理的アプローチとして注目されています。サイエンスダイレクト

一方で、音楽のジャンルや音量、聴取条件(録音 vs ライブ)などによって効果は変動するとの報告も多く、必ずしも一律に効くわけではなく、どんな音楽でも効果が得られるわけではありません。

研究では、テンポが遅く・穏やかな音楽ほど、副交感神経活動を高めやすい傾向があるとされています。

これには、とくさしけんご氏の音楽と通ずるものがあるかと思います。(個人の見解です。)
明確なメロディやリズムを強調しすぎず、自然の音・空気の揺らぎ・微細なノイズまでも“音楽”として包み込むスタイルです。

この“非強制的なリズム”こそが、人の呼吸や心拍と同調し、聴く人の意識を外界から内面へと静かに導いていくのです。

サウナスイートで流れる『MUSIC FOR SORATOMORI』も、瀬戸内海の波音や風の音など、愛媛の自然音を実際に録音し、それらを時間軸に沿って穏やかに配置しています。

人工的に“リラックスさせる”のではなく、「自然の音が心を整える」という、そらともりの大事にする価値観が、その音の中に息づいています。

科学が示す数値的な“整い”と、音がもたらす感覚的な“整い”が、ここでひとつに重なっているのです。

“音でととのう”体験を、日常にも

自宅で試せる音×サウナのととのい

施設で体験する“音響サウナ”の奥深さを、自宅でも応用できます。
たとえば、以下のような実践方法があります:
これにより、“聴く”ではなく“浴びる音”として、日常の中にも“ととのい”の時間を移植できます。

  • 入浴中にアンビエント系のBGM(BPM60〜80、低刺激系)を流す
  • 呼吸に合わせてゆるやかに揺らぐ音(波音、風音、小川音など)を併用する
  • 浴室の音響を意識して、吸音材や拡散板で反響を整える
  • “呼吸音マッチング”音楽(呼吸数とリンクする揺らぎを組み込んだ曲)を選ぶ

まとめ:音に包まれるサウナ体験で心身をリセット

サウナにとって、温度や湿度だけでなく、もまた大切な“設計要素”のひとつです。

どんな音が、どんな静けさをつくるか――それは空間の心地よさを大きく左右します。
「無音」ではなく、「整えられた音の静けさ」

その穏やかなリズムが、自然と呼吸を深くし、心と身体をゆるやかに整えていきます。

研究でも、音楽が自律神経のバランスを整え、心拍や呼吸を落ち着かせることが示されています。

私たちは、その力をサウナという空間の中で、より心地よく体験できるようにデザインしました。
耳を澄ます時間が、ただの休息ではなく、心を再起動する時間になるように。

音と熱が静かに混ざり合う場所――

そこに、あなたの“ととのい”の新しい形があるかもしれません。

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